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『最前線物語』

”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.257

1980年 アメリカ映画 サミュエル・フラー監督

(The Big Red One)


名作を名作らしく装わない、サミュエル・フラーならではの名作である。

1918年の第一次世界大戦終結シーンのエピソードに始まり、

’42年第二次世界大戦で北アフリカ、

’44年のノルマンディー上陸、その後もベルギー、チェコの戦地へ。

半世紀に渡り過酷な闘いに従事する”叩き上げ”の軍曹に扮するのは、

強面のリー・マーヴィン!コワい顔だがシビレるバリトン!


第二次大戦から軍曹の部下となるのは、

『スター・ウォーズ』(’77)ルーク・スカイウォーカー役で注目されたマーク・ハミル、

役者一家キャラダイン・ファミリーの末弟ロバート・キャラダインなど4人の若い兵士。


生き残った者は次の土地でまたもや前線を踏まされる。淡々と闘いを繰り返す前半。

「人間と思うな、ただ殺せ。動物と思え」と軍曹。

身の毛のよだつ言葉だが、それが戦争という巨悪。


後半、粋なフランス女優ステファーヌ・オードランが

意外な役どころで出てくるあたりからフラー色が濃くなり、

ギリギリの精神状態でもちこたえる兵士の幻想シーンなどを見せ、

感動のラスト・シーンに向かう。

リー・マーヴィンの最後の台詞には涙!涙!


好きで人殺しをする人間はいない。

戦争が無くなれば良いのだ。

いま再び、すべての人に観て欲しい。


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