『告発の行方』

”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.247

1988年 アメリカ映画 ジョナサン・カプラン監督

(The Accused)


二度と観ることはないと思っていた映画。

ジョディ・フォスターが26歳でオスカー(主演女優賞)を獲得したこともあり、

当時しきりと話題になった一作である。

公開時に観たきり30年以上を経て、今回観なおした。

実際の事件をもとにしているとはいえ、どこを切っても”商業映画”の作りである。

大袈裟な効果音、わかりやすいキャラクター設定、クロース・アップの数などなど。

素行不良に見える若い女性が数人から性的暴行を受け、

強姦か和姦かで騒然となるところまでは珍しくないストーリー。

本作のオリジナル・タイトルである”容疑者”は、暴行犯たちとは別とわかってくる。

レイプ事件を扱った映画は何作も観たが、ここからの展開が本作のポイントとなる。

ジョディは子役としてスタートし注目されたが、大人の女優としての地位が確立できず、

本作の筋金入りの汚れ役でその後の役者人生を決定づけた。

いやあ、ここまでやらないと駄目なのかと痛々しくもなる熱演!

当時ファースト・ロールであったケリー・マクギリスもジョディも、

現在は同性のパートナーを持っているらしいが、まさか本作のトラウマではないだろう。


格差社会についても深刻に考えさせられるストーリーであり、

’80年代の日本では感じることがなかっただけに、観かえすと心が重たくなる。

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