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『叫びとささやき』

”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.251

1972年 スウェーデン映画 イングマール・ベルイマン監督

(Cries and Whispers)

”サ”から始まる手持ちのDVDを整理したところ、74作あり、

まずは、ベルイマン作品から観かえそうと思う。

19世紀末、スウェーデン上流階級の邸宅。

朝靄の庭園に、まさしく”ANGEL’S LADDER”が掛かっている。

病床に伏す次女にハリエット・アンデルセン、

裕福な夫との潤いのない暮らしを送る長女にイングリッド・チューリン、

やさしく寛容に見える三女にリヴ・ウルマン。

ベルイマン組の演技派美人女優が揃い踏み!


ベルイマン作品は”ア”の項で『秋のソナタ』(’78)『ある結婚の風景』(’73)

”オ”の項で『女はそれを待っている』(58’)を観なおしたが、

こわいくらいに女の本質をえぐる脚本に、思わず後ずさり。

中途半端に女を描かれると「冗談じゃない」と言いたくなるが、

ベルイマンなら文句も出ない(笑)

生涯に五人の妻ほか、愛人たちと暮らし、

有り余ったであろう愛憎を微塵も無駄にせず、

映画のなかに練りこんでいるのだから…

”赤”は、女にしか流せない血の色。

夥しい”赤”に塗りこめられた、愛を渇望する女たちの生と死の物語。

四人目の女に扮したカリ・シルヴァンの小動物の如き眼差しと大きな肉体も忘れがたい。

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