『コックと泥棒、その妻と愛人』

大橋美加のシネマフル・デイズNo.243

1989年 英・仏合作映画 ピーター・グリーナウェイ監督

(The Cook,The Thief,His Wife&Her Lover )


グリーナウェイ・ワールドにハマった映画マニアは、少なくないはず。

総合芸術である映画は、重点の置きどころにより大いなる変容をもたらす。

グリーナウェイは”シンメトリー“にこだわった。

彼の作品中でもっとも過激でありながら、マニア以外にも知られるのが本作ではないか。


暴力・セックス・飽食に満ちあふれ、舞台劇の装置を想わせるセット撮影に於いて、

この上なく映画的な美しさをも見せつける、まさにアンビヴァレントな世界。

さらに色彩の仕掛けと、ジャン=ポール・ゴルチエによる奇抜な衣裳が追い打ちをかける!

サウンド・トラックは名コンビ、マイケル・ナイマン!


















コックにリシャール・ボーランジェ、泥棒にマイケル・ガンボン、

その妻にヘレン・ミレン、愛人にアラン・ハワード。

下卑た悪党の手本の如く全身で演じきるガンボンが強力!

のちのハリー・ポッター・シリーズの校長先生とはねえ!別人!


この後”DAME”の称号を授かり、エリザベス女王役も演じることになるヘレン・ミレンの

体当たりの40代ヌードも、いま観なおすとドギマギせざるを得ない。

いやはや、脳内は’80年代にワープ、再度グリーナウェイに侵略されてしまった!

『ZOO』(’85) 『建築家の腹』(’87) 

『数に溺れて』(’88)ほか、10作近く観てきたが、

現在VHSでしか所有なし!観なおしたくてぞくぞくしてきた・・・

閲覧数:17回0件のコメント

最新記事

すべて表示